騙された！？不動産売買で失敗しないためのポイント！ | 千葉市で不動産売却を数多く承る中主な案件例を取り上げて詳しくレポート

前回のブログでもお話しましたが

不動産高騰の裏側では、地方の空き家が増える問題が発生しています。

相続したものの売れずにそのままにしている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

使用せず且ついくらかでもお金になるのならば早めに売るに越したことはありません。

所有しているだけでも固定資産税は当然発生しますし

手入れの行き届いていない空き家は

雑草、害虫、異臭のみならず、台風等で瓦などが飛んだりして

近隣の方に被害が及ぶ可能性もあるわけです。

じゃあとにかく、いくらでもいいから買い手がつくのなら売ってしまおう！

と後先考えずに適当に業者選びをして失敗しないためのポイントをお伝えします。

例として以下のような場合をお話します。

・親から相続した使用予定のない不動産。

・最初はそれなりの金額で設定していたが2年以上買い手が付かなかったため

不動産会社から打診された売買金額が100万円。

・これ以上長引かせたくない

以上のことを踏まえて売主Aさんは一日でも早く買い手がつくように

業者にお願いしたところ、ようやく売買することが出来ました。

契約も終えてほっと一安心。かと思ったら

不動産会社から請求された仲介手数料が198,000円。

Aさんは予め調べていた仲介手数料は高くても5万＋税

だと思っていたので、これは明らかな詐欺だ！と

怒って不動産会社に異議申し立てをしました。

すると、不動産会社からは「この金額は法律違反ではありません」とのこと。

こちらが素人で何も知らないと思ってバカにしやがって！！

Aさんの怒りは収まりません。

さて、この場合

・Aさんの言う通り悪質業者の詐欺行為なのか

・業者が提示した金額は正当なのか

一体どちらでしょう？？？

答えは

「仲介手数料は正当な金額であるが、不動産業者はその説明を

怠った可能性がある」

ということです。

まず、Aさんはなぜこの請求額は詐欺だ！と思ったのか。

以下をご覧ください。

表の下線部分にあたるところが、Aさんの物件となります。

この通りに計算すると

取引物件価格（100万円）×5％+税＝55,000円

となりますので、Aさんの言う通り55,000円を超える

仲介手数料は違法だと思われます。

しかし、2年以上もの間売れない物件を

現地まで行き確認したり、広告活動をした業者からしたら

割りに合いません！と言いたくなるような金額ですよね💦

近年の空き家問題で、「買いたい人　＜　売りたい人」　

となり、このようなことが多発し

採算の取れない仕事は出来ません！と売れなさそうな物件は

業者に門前払いされてしまうといったことがありました。

これでは不動産の流通性が下がり、ますます空き家率を上げることになりかねません。

そこで2018年、「低廉な空家等の売買取引における仲介手数料の特例」

が出来ました。

但し、この特例に該当するには以下のことを満たす必要があります。

ポイントは最後の

売主に予め説明し合意をしたかどうか。

というところです。

Aさんは契約書を見直すと、特記事項に仲介手数料の上限について

きちんと書かれていました。

宅建業者には重要事項説明の義務がありますので

読み合わせの際に、説明も受けていたようです。

Aさんはガッカリ・・・売る側だからと契約書をサラッと読み聞き

していたのかもしれませんね・・・

知らない用語が羅列され、難しい言い回しについつい聞き流してしまいがちですが

契約書には大切なことがびっちり書かれています。

説明を受ける際に以下のことは必ず確認しましょう。

・依頼にかかる料金は合計でいくらになるのか

・前払いか、成功報酬か

・追加料金が発生する場合があるのか

・キャンセル料は発生するのか

これを踏まえた上で、きちんと説明し良心的である

業者選びをすることが大切といえます。

一生のうちに何回もあることではありませんので

業者との出会いが最良のものでありますように・・・(*´ω`*)