名義変更はなぜ必要？ | 千葉市で不動産売却を数多く承る中主な案件例を取り上げて詳しくレポート

前回相続登記についてのお話でしたが

そもそも使いもしない不動産に名義変更の必要性を感じない方が

多くおられます。

では

・なぜ名義変更しない人が多いのか？

・名義変更しないとおきる危険とは？

この2点について掘り下げていきましょう。

まず

なぜ名義変更しない人が多いのか？　について。

・相続人同士で割合等の折り合いがつかず、相続人全員の同意が得られない

⇒価値の高い不動産を相続した場合や相続人数が多い場合等にみられます。

そして圧倒的に多いのが

・誰もいらない不動産であること

⇒押し付け合いとなり、結果的に名義変更されずに放置される。

これは、山や田畑等の広大な土地があったり

相続人にはそれぞれ持ち家があり、別で家屋を所有したとしても

使い道がない場合等にみられます。

「いらない土地なんだから、別にわざわざ手間とお金をかけて

名義変更する必要なんてないだろう」

と高を括ってはいけません。

たとえ所有者でなくとも、不動産を相続すると

「管理責任」は所有者と同じレベルで責任を負うこととなります。

固定資産税の支払いはもちろんのこと、メンテナンス費用も負担することになるのです。

詳しくは以前の記事「千葉市で不動産相続にお悩みの方（税金編）」

をご覧ください。

次に　

・名義変更しないと起きる危険とは？

についてです。

使用しない不動産だからと、長い間名義変更しないことにより

辿ってみたら、所有者が祖父のそのまた祖父だったということもあります。

そうなると、相続人の数がネズミ算式に急増し、関係者が複雑化することで

全員の実印を集めることが極めて困難となります。

いざ、名義変更しようとしても出来ないという事態に陥ってしまい

売買することも出来なくなってしまうというわけです。

こうして日本全国には所有者不明土地がなんと九州並みの広さもあるのです。

そしてこれをこのままにしておくと2040年には北海道並みの広さにまで

膨れ上がると試算されています。

これではいけないということで

令和6年より「相続登記の義務化」が施行されることになりました。

次回はこの法改正についてお話させていただきます。